河合隼雄「ユング心理学入門」
左側の少し大きいほうが先に出版された培風館の書籍で、右側が再編集して出版された岩波現代文庫版です。
培風館版の本文の下記の章は岩波現代文庫版には含まれていません。
1. 心の現象学
2. フロイトとアドラー
10. 心理療法の実際
11. 東洋と西洋の問題
他に付録、解説にも相違があります。この4つの章はユングの学説というより河合隼雄による心理学という感じなので、ユング心理学の基本的な知識を得るためであればどちらの版を読んでも問題ないでしょう。
本書ではユング心理学の基本概念であるタイプ、コンプレックス、無意識、アニマ/アニムスなどを例を挙げながら分かりやすく示し、これらが心、自己を統合していることを解説しています。夢分析についても書かれています。
ユング心理学を本書で学んで、次はフロイトの「精神分析入門」と「夢判断」、ユングの自著「自我と無意識」と「分析心理学」に進んでいきます。
Ermite Parfait
0 件のコメント:
コメントを投稿