2020年8月19日水曜日

私の本棚29 - An Introduction to Harmonic Analysis

 続いては、

Y. Katznelson, An Introduction to Harmonic Analysis

内容は以下のとおりです。

Chapter I: Fourier Series on T

Chapter II: The Convergence of Fourier Series

Chapter III: The Conjugate Function and Functions Analytic in the Unit Disc

Chapter IV: Interpolation of Linear Operators and the Theorem of Hausdorff-Young

Chapter V: Lacunary Series and Quasi-analytic Classes

Chapter VI: Fourier Transforms on the Line

Chapter VII: Fourier Analysis on Locally Compact Abelian Groups

Chapter VIII: Commutative Banach Algebras

以前に挙げたW. Rudinの本

私の本棚26 - Fourier Analysis on Groups

とかぶっている部分がありますが、こちらのほうが基礎的な本だと思います。

現在販売されているのは第3版で出版元も変わっているようです。

Bien cordialement,
Ermite Parfait

2020年8月18日火曜日

私の本棚28 - Nonlinear Functional Analysis

 続いては、

J.T. Schwartz, Nonlinear Functional Analysis

本書は無限次元の位相空間や多様体の観点で非線形解析を扱っています。内容は以下のとおりです。

Chapter I: Basic Calculus

Chapter II: Hard Implicit Functional Theorems

Chapter III: Degree Theory and Applications

Chapter IV: Morse Theory on Hilbert Manifolds

Chapter V: Category

Chapter VI: Applications of Morse Theory to Calculus of Variations in the Large

Chapter VII: Applications

Chapter VIII: Closed Geodesics on Compact Riemannian Manifolds

200ページほどのコンパクトな本で記述も簡潔にまとまっています。

現在は中古でしか入手できなさそうですね。

Bien cordialement,

Ermite Parfait


2020年8月11日火曜日

スマートフォンのスタンドというか三脚というか Part 2

 前の記事でスマートフォンのスタンドというか三脚というか分からないものを買ったことを書きました。

スマートフォンのスタンドというか三脚というか

買って早々、似たようなものをもう1つ買いました。取り外して別の三脚に付けられるとか、そういう機能はいらないから、もっとスタイリッシュなほうがいいとか言いよるので。

左が前回購入したもの、右が今回のものです。

前回の黒いほうはばねでスマホを挟み込みますが、今回の白いほうはただ乗せるだけです。

スタンド自体は今回の白いほうが重くてしっかりとしています。

縦置きももちろんできます。

スマホの角度は適当に変えられますが、縦置きだと後ろに傾けすぎると倒れそうなので、要注意です。

今回の白いほうはiPadも置けます。

iPadは横置きでも傾けると倒れそうになるのでほぼ直立で使用した方が良さそうです。縦置きも直立のみなら大丈夫そうです。

また今回の白いほうは角度調節だけではなく、高さ調節も可能です。

スマホを動かさないのであれば今回の白いほうが手軽でしょう。前回の黒いほうは軽くてコンパクトなので持ち運びにはいいですし、グリップとして利用したり市販の三脚にセットしたりという使い方ができるのがいいです。

Bien cordialement,

Ermite Parfait


2020年8月9日日曜日

スマートフォンのスタンドというか三脚というか

Don't Go To キャンペーンの最中、妻がオンライン飲み会をするのでスマホスタンドが欲しいというので適当に探して買ってみました。

届いたものはこんなのでした。

はて、どうやって使うのだろう・・・と考えること小一時間、もかかっていませんが、こんな風になります。

グリップみたいなところを開くと三脚になり、上部にスマホを挟み込みます。ばねの力で挟むので、挟む部分を手で押し広げてスマホを入れて手を離すだけです。ばねは結構強いですし、滑り止めのゴムも貼ってあるので簡単に落ちることはなさそうです。

iPhone 6 Plusを入れてみました。

360度回転するので横にもできます。

真正面向きの固定ではなく、少し上向きにも角度を変えられます。

また、グリップ部分とスマホ固定部分はネジで分離できます。

このネジが普通の三脚と同じサイズのようで、スマホ固定部分を別の三脚にセットすることができます。三脚を持っている方はスマホ用アダプターとしても利用できるわけです。

三脚を使えばスタンドとして、三脚を閉じグリップにして自撮り、別の三脚にセットなど、いろいろ使えそうです。とても軽いので持ち運びも便利です。

来週の妻のオンライン飲み会で使い勝手を試してもらいます。

Bien cordialement,

Ermite Parfait


2020年8月7日金曜日

私の本棚27 - Functional Analysis

以前に微分方程式の書籍


を紹介しましたが、同じ吉田耕作による函数解析の本です。YoshidaではなくYosida(笑)。

K. Yosida, Functional Analysis


この本は内容が盛りだくさんです。

I. Semi-norms
II. Applications of the Baire-Hausdorff Theorem
III. The Orthogonal Projection and F. Riesz' Representation Theorem
IV. The Hahn-Banach Theorems
V. Strong Convergence and Weak Convergence
VI. Fourier Transform and Differential Equations
VII. Dual Operators
VIII. Resolvent and Spectrum
IX. Analytical Theory of Semi-groups
X. Compact Operators
XI. Normed Rings and Spectral Representation
XII. Other Representation Theorems in Linear Spaces
XIII. Ergodic Theory and Diffusion Theory
XIV. The Integration of the Equation of Evolution

記述は簡潔ですが飛躍したりはしないので読めば理解はできるのですが、定義 - 定理 - 証明 ・・・と延々と続くので心が折れてしまうことはあります。通読するよりは辞書的な使い方のほうが価値があると思います。

読んでいて面白いのはW. Rudin


もしくは、コルモゴロフ, フォミーンでしょう。


私が持っているのはハードカバーですが、現在販売されているのはソフトカバーのようです。

Bien cordialement,
Ermite Parfait

2020年8月6日木曜日

私の本棚26 - Fourier Analysis on Groups

W. Rudinの書籍


を挙げたので、同じ著者の本をもう一冊。

W. Rudin, Fourier Analysis on Groups


本書の構成は下記のとおりです。

Chapter 1: The Basic Theorems of Fourier Analysis
Chapter 2: The Structure of Locally Compact Abelian Groups
Chapter 3: Idempotent Measures
Chapter 4: Homomorphisms of Group Algebras
Chapter 5: Measures and Fourier Transforms on Thin Sets
Chapter 6: Functions of Fourier Transforms
Chapter 7: Closed Ideals in \(L^1(G)\)
Chapter 8: Fourier Analysis on Ordered Groups
Chapter 9: Closed Subalgebras of \(L^1(G)\)

Appendixに位相、Banach環、測度論が簡単にまとめられてはいますが、基本的にこのあたりは理解した上で読むものでしょう。初っ端にHaar Measureも出てきますので、


を必要であれば読むとよいでしょう。

一つ前の記事の「Functional Analysis」に比べると少し読みにくいかもしれませんが、類書できちんとまとまったものもあまり見かけないので、価値のある本だと思います。

Bien cordialement,
Ermite Parfait

2020年8月5日水曜日

脱Microsoft急遽スタート

Microsoftアカウントが突然ロックされました。


マイクロソフトのサービス規約に反するアクティビティーがあったとのことで、アンロックしたければ電話番号を入れて確認コードを取得しなければならないそうです。

アカウントは数日前に作成したばかりで、動作確認のために小さいファイルを数個OneDriveに置いてPCとスマホからアクセスできるかどうかを確認した程度。その何が規約違反なのかさっぱり不明。携帯電話番号を収集したいだけのような気がします。

携帯番号を入れるしか前に進みようがないのですが、発想の転換、前に進むのを止めて後ろに進むことにしました。要するにMicrosoftの製品とサービスを使わない方向へ向かいます。

OneDriveにたくさん書類を入れて本格的に運用していて突然訳も分からずロックされるなんて考えたら怖いので、使わない方が賢明と判断しました。今のタイミングで分かって良かったとも言えます。

すでにスマホとタブレットからはExcelやOneDriveなどのアプリを削除しましたが、これからやるべきことは、

・Skypeの代替手段を探す
  - Microsoftアカウントは使っていないがSkypeも止める方向で検討

・Microsoft製品を使わない生活を確立する
  - 特にOffice関連の書類編集作業を他社製品で行うことに慣れる

・Windowsからも脱却する
  - Ubuntu環境を構築し、それをメインとするプロセスを作る

などがあります。

現実には他人とのやり取りでWindows、Office、Skypeを使わざるを得ないこともあるので完全な脱Microsoftはできませんが、できる範囲でやっていこうと思います。

そうか。Dropboxもパソコンとリンクするか有料プランにアップグレードしないと写真のバックアップを取れないので止める方向で進めているんだっけ。いろいろ大変だ。

進展があり次第アップします。

Bien cordialement,
Ermite Parfait


私の本棚25 - Functional Analysis

函数解析の書籍、続いては、

W. Rudin, Functional Analysis


この本は先述のコルモゴロフ, フォミーンの


とは異なり、集合と位相、ルベーグ積分などは前提として、位相線形空間から超函数(Distributions)とFourier変換、Banach環とスペクトル理論をカバーしています。

記述は無駄なくすっきりとしていますが無味乾燥ではないので、通読するにも適していると思います。

現時点では中古でしか入手できなさそうなのが難点でしょうか。

Bien cordialement,
Ermite Parfait

ベイズの定理

統計学におけるベイズの定理は次のようなものです。

$$ P(B|A) = \frac{P(B)\cdot P(A|B)}{P(A)} $$ 
これはAが結果、Bが原因の場合に、原因が発生する確率P(B)(事前確率と呼ぶ)と原因の下で結果が発生する確率P(A|B)などから、結果が分かった場合に原因が発生していた確率P(B|A)(事後確率と呼ぶ)を計算するものです。

分かりにくいので例を挙げます。コロナウイルスの話で最近はよく目にするPCR検査についてです。

Aは検査が陽性という結果の事象、Bは実際に感染しているという原因を表す事象とすると、

P(B|A): 検査陽性だった人が実際に感染している確率
P(B): 感染している人の割合(罹患率:神のみぞ知る)
P(A|B): 感染している人が検査陽性になる確率(感度)
P(A): 検査陽性の人の割合

となります。

最後のP(A)は以下のように計算できます。
\begin{eqnarray} P(A) &=& 検査陽性の割合 \\ &=& 感染かつ検査陽性の割合 + 非感染かつ検査陽性の割合 \\ &=& P(B) \cdot P(A|B) + (1 - P(B)) \cdot P(A|B^c) \\ &=& P(B) \cdot P(A|B) + (1 - P(B)) \cdot (1- P(A^c|B^c)) \end{eqnarray}

式の最後の項 \(P(A^c|B^c)\) は非感染者が検査で陰性となる確率(特異度)を表します。

ニュースなどでPCR検査の感度は0.7、特異度は0.99ほどと言われているようなので、その数字に加えて、仮に罹患率 P(B) が0.02だとしてP(B|A)、すなわち、検査陽性の人が本当に感染している確率を求めてみましょう。 \begin{eqnarray} P(B|A) &=& \frac{P(B)\cdot P(A|B)}{P(A)} \\ &=& \frac{0.02 \cdot 0.7} {0.02 \cdot 0.7 + (1 - 0.02) \cdot (1 - 0.99)} \\ &=& 0.588... \end{eqnarray}

神のみぞ知る罹患率が0.02のときには検査陽性ならば59%ほどの確率で感染していることになります。罹患率を少し変えてみると、

罹患率0.005: 26%
罹患率0.05: 79%

となります。

要するに、罹患率が低い場合には検査陽性の信頼性は低く、罹患率が高い場合には信頼性も高くなるということです。疑わしい人だけ検査した結果の陽性率が0.06程度だとすると、市中の罹患率はそれよりはかなり低いと思われるので、陽性 = 感染者とするのはかなり雑な判断だと考えられます。

同様の計算で検査陰性の人が本当に感染していない確率は上の罹患率の範囲内では98%以上なので、陰性なら検査時点での感染の疑いはあまりないことになります。

検査なんてそのようなものなので、極端に安心したり不安になったりするのは良くないでしょう。ましてや、検査陽性になった人を叩くなどもってのほかです。誰でも感染するリスクはあるのですから、次は我が身です。落ち着いて行動しましょう。

Bien cordialement,
Ermite Parfait

2020年8月4日火曜日

私の本棚24 - 函数解析の基礎

函数解析の書籍の紹介です。

コルモゴロフ, フォミーン「函数解析の基礎」


本書の構成は下記のとおりです。

[上巻]
第1章 集合論の基礎
第2章 距離空間と位相空間
第3章 ノルム空間と位相線形空間
第4章 線形汎函数と線形作用素
第5章 測度論
[下巻]
第6章 Lebesgue不定積分, 微分論
第7章 可積分函数の空間
第8章 三角級数, Fourier変換
第9章 線形積分方程式
第10章 線形空間における微分法の基礎
補遺 Banach環

集合と位相、測度論・積分論などは後の参照目的に概要を羅列しているのではなく、丁寧に説明しているのでその分野の学習にも役立つと思います。それらを利用して函数解析の基礎的な部分を理解することができます。

物理学書ではランダウ、リフシッツ、数学書ではアーノルドなどもそうですが、ロシア系の学者の特徴なのでしょうか、物事の本質、意味を理解させようとする教育的な配慮は本書でも強く感じます。定義-定理-証明・・・が延々と続く本とは違って読んでいて飽きません。

とてもお薦めの一冊、というか二冊です。

現在出版されているのは下記のオンデマンド版のようです。




本書を読んでもう少し高度な本を読みたい場合は、W. Rudin
Bien cordialement,
Ermite Parfait